「外構工事と外壁工事って名前が似ているけど、何が違うのだろう…」
「工事の依頼を検討しているけど、聞いたこともない専門用語ばかり…」
工事を検討しているときに、このような疑問を抱えている方もいるのではないでしょうか。
ザ・ガーデンは外構工事(エクステリア)を設計・施工の得意とする専門店として、外構工事と外壁工事の違いを中心に、実際に使われることの多い用語についても解説します。
よりスムーズに外構工事の依頼を進めたいと考えている方はぜひ参考にしてみてください。
外構工事と外壁工事の違いは?
外構工事と外壁工事の主な違いは、施工を行う対象です。
外構工事は敷地内の環境を整備するために実施し、外壁工事は住宅の壁をメンテナンスするために行います。
呼び方は似ているものの、施工する範囲や対象が大きく異なる点には注意が必要です。
それぞれの工事について、より詳しく解説していきます。なお、ザ・ガーンでは外構工事を中心に承っております。
外構工事の基礎知識
外構工事は、建物周辺と敷地内の環境を整える工事のことです。
具体的には、車を雨などから保護するカーポートや外部からの視線を遮るときに役立つフェンス、庭の空いたスペースに設置するウッドデッキなどが該当します。
外構工事は、住宅の外観を整えたり防犯性を高めたりするのが主な目的です。
また、カーポートや駐輪場などを設置することにより、利便性や収納性の向上も期待できます。
外壁工事の基礎知識
一方、外壁工事は、住宅の屋外に取り付けられた壁に関わる工事のことです。
住宅の外壁は雨や紫外線などの影響により、色褪せやひび割れが発生し、徐々に劣化する傾向にあります。
経年劣化している箇所を改善するために行うのが外壁工事です。
例えば、既存の外壁に新しい塗料を上塗りする塗装工事や、既存の外壁を撤去することで新たな外壁に交換する張り替え工事などがあります。
建物の外観をきれいに保つほか、耐久性をキープするなどの目的で行われます。
外構工事の主な用語解説
外構工事で使用される主な用語を解説します。
コンクリートブロック
コンクリートブロックは、土留やフェンスの基礎など幅広い用途で活用されている部材のことです。
コンクリートブロックには、大きく分けて基本型と化粧ブロックの2種類があります。
基本型はスタンダードなタイプで、比較的安い価格で購入できるのが特徴です。
モルタル仕上げを施すことで、独自の模様やデザインなどに変えられます。
化粧ブロックは、さまざまなデザインやカラーが展開されているおしゃれなコンクリートブロックです。
住宅の外壁などにデザインを合わせることにより、統一感のある外観に仕上げられます。
ただし、価格はやや高い傾向にあります。
土間コンクリート
土間コンクリートとは、固まる前の生コンクリートを型に流し込んで作られた舗装方法の一種です。
駐車場や駐輪場などで使用されることが多く、耐久性に優れているのが特徴です。
固いコンクリートで隙間なく地面を覆ってしまうため、雑草対策としても役立ちます。
また、目地にブロックを並べたり表面に模様を施したりすることでおしゃれな外構に仕上げられます。
目地
目地とは、コンクリートを分けるために設けられた隙間のことです。
コンクリートは伸縮する性質を有しており、一定の面積以上になるとクラックと呼ばれるひび割れが発生する可能性があります。
目地を一定の間隔で設けることで、コンクリートのひび割れを軽減できるのがポイントです。
また、駐車場のコンクリート土間に用意された目地に、敷石や植栽を敷き詰めればデザインの一部として楽しめます。
ウッドデッキ
ウッドデッキは、木製の床板を敷き詰めたテラスのことです。
住宅と庭のスペースに設置されることが多く、アウトドアリビングとしても重宝します。
主に、人工木材と天然木材の2種類が展開されており、住宅の外観や好みに合わせて選べます。
人工木材は、高い耐久性や耐水性を備えているのが特徴です。
一方で天然木材は、天然木材ならではの質感と匂いなどを楽しめます。
門柱
外構工事における門柱は、玄関先にある表札・ポスト・インターホンなどを備えた構造物のことです。
正面から建物を見たときに目に入りやすい位置にあることが多いため、外観の印象を左右する重要な構造物のひとつです。
門柱に照明を取り付ければ、表札などの視認性アップを期待できるほか、おしゃれなガーデンライトとしても活躍します。
植栽
外構工事における植栽は、玄関・塀・庭などの敷地内に植えられる樹木や草花のことです。
庭の外観を明るい雰囲気に仕上げられます。
樹木や草花を植える位置によっては、目隠し効果を期待できるのもポイントです。
また、さまざまな植栽があるため、建物の雰囲気やコンセプトに合ったものを選ぶのがおすすめです。
カーポート
カーポートは、雨や日差しなどから車を保護する駐車スペースのことです。
車庫とは違い、壁を備えていないのが特徴です。
基本的に屋根のみを搭載しているため、庭が開放的な印象に仕上がります。
主に片側支持タイプ・両側支持タイプ・後方支持タイプが展開されています。
それぞれ特徴が異なるため、庭の構造や住宅の位置などを考慮して選ぶのが大切です。
フェンス
隣接する住宅や道路との視線を遮るときに役立つのがフェンスです。
主に敷地の外周にある境界に設置されています。
フェンスには、大きく分けてメッシュフェンスと目隠しフェンスの2種類あります。
メッシュフェンスは比較的安価な価格で購入しやすいのが魅力です。
外部からの視線を遮る効果は期待できないものの、圧迫感を軽減できます。
目隠しフェンスは、名前の通り外部からの視線を遮れるのが特徴です。
プライベートな空間を確保しやすいため、交通量の多い道路に面している住宅などに適しています。
また、製品ラインナップが豊富なので、好みのデザインを見つけやすいのもメリットです。
敷石
敷石は、庭やエントランスなどに敷き詰める石のことです。
天然石・磁気タイル・繊維強化プラスチックなどの種類があり、庭の雰囲気や予算に合わせて選べます。
構造物の隙間に敷石を敷くことで、地面が剥き出しになってしまうのを防げます。
また、雨の日に地面を直接踏むことを避けられるため、足跡などが残りにくいのも魅力です。
インターロッキング
インターロッキングとは、コンクリートブロックを用いた舗装です。
ブロックを敷き詰め、隙間に砂を流し込んで固定します。
モルタルやコンクリートなどを使用せずにブロックを固定できるのが特徴です。
浸透性に優れているため、雨が降っても表面に水が溜まりにくいのもメリットです。
外壁工事の主な用語解説
次に外壁工事で使われることの多い用語を解説します。
外壁リフォーム
外壁リフォームとは、経年劣化による外壁や塗装を新調・補修する作業のことです。外構工事と混在しやすいので注意しましょう。
外壁リフォームは劣化具合によって工事の規模は異なり、軽微な補修で済むこともあれば、サイディングの交換といった大規模な工事になることもあります。
また、雨や紫外線などの影響を受けやすい外壁は定期的にメンテナンスを行う必要があるのもポイントです。
例えば、外壁コーキングは約10年で劣化するといわれており、補修を怠ると水漏れなどのトラブルに繋がります。
サイディング
サイディングは、外壁に取り付ける仕上げ用の壁材のことです。
モルタル仕上げなどに比べて施工が容易になったため、工事費用を抑えやすいのが特徴です。
以前は塗り壁を採用する住宅が多い傾向にありましたが、現在はサイディングが主流です。
ニーズの増加に比例してタイル調・木目調・石積調など、幅広いバリエーションが展開されています。
コーキング
コーキングとは、水漏れを防止するために使用される材料のことです。
コーキングは浴槽やキッチン周りなど、外壁以外の工事でも重宝されています。
また、弾力性を備えており、緩衝材としての役割で使用されることもあります。
塗装
塗装とは、外壁や屋根を新しく塗り替える作業のことです。
ホワイト調・ブラウン調・グレー調など、さまざまなカラーに塗り替えられるのがメリットです。
一般的に外壁塗装の耐用年数は10年ほどといわれており、定期的にメンテナンスする必要があります。
下地
外壁の塗装工事で使われることの多い下地は、塗装を行う壁面のことをいいます。
塗料が付着しやすいように壁面の汚れなどを落とす作業は下地処理と呼ばれており、塗装工事の品質を大きく左右する重要な工程のひとつです。
養生
外壁工事における養生とは、塗料の飛散によって周囲が汚れないようにカバーする作業のことです。
工事の内容や規模によって異なりますが、基本的には養生をしてから塗装工事に取り掛かるのが一般的です。
足場
足場は、外壁工事を行うために建設される部材の集合体のことです。
足場板・建枠・ベースジャッキなど、金属製の部材を組み合わせて設置されます。
張り替え
外壁工事における張り替えとは、既存の外壁材を新しく張り替える工事のことです。経年劣化により、外壁材の強度が落ちている場合などに行います。
部分的な劣化や破損でなければ、全体的に同等のダメージを受けている可能性が高いため、広範囲を張り替えるケースが一般的です。
正しく用語を理解して誤発注を防ごう
外構工事は敷地内にある建物周辺の環境を整える工事、外壁工事は住宅の外壁に関わる工事です。
どちらも建物の屋外で行う工事ですが、目的や対象は大きく異なります。
加えて、工事内容も違うため、使用されている専門用語も異なる場合があります。
それぞれの違いや専門用語などを把握し、工事を依頼する際の誤発注を防ぎましょう。