2026年07月05日

外構をおしゃれに仕上げる植栽の選び方|プロが教える配置と取り入れ方

緑や色とりどりの花が映える庭は、多くの人のあこがれを集めます。

今新築の外構を検討している方の中には、まさにそんな庭を造りたいと思っている方もいるのではないでしょうか。

しかし、緑豊かでおしゃれな庭を造るには、植栽選びと配置が重要です。

今回は実際に植栽を配置するにあたって採用している配置や取り入れ方を解説します。

 


植栽とガーデニングの違い

植栽とガーデニングは、似ているようで違います。

まずはそれぞれの特徴と違いをおさえておきましょう。

 

外構における植栽とは

外構における植栽とは、庭のなかに配置する植物の配置を総合的に考えることです。

植物そのものにフォーカスするというよりは、庭の空間全体の完成度を高めるための要素として扱います。

季節ごとに花をつける植物を植えたり、庭のシンボルとなる木を植えたりなど、

作業そのものはガーデニングに近いように見えるかもしれません。

しかし、植栽のポイントはあくまでも「配置・美観」です。

ガーデニングのように、植物を育てていくことを目的にしているわけではありません。

 

ガーデニングとは

ガーデニングとは、庭に植物を植えて育てることを楽しむ趣味です。

花や実を付けさせるためのお世話をしたり、季節ごとに様子を変える植物を観賞したりして楽しみます。

日々のお手入れなどを楽しむのが主体です。

外構ではレンガで仕切った花壇やガーデニングスペースをお作りすることも可能です。

ガーデニングを楽しみたい方は、お気軽にご相談ください。

 


外構に植栽を取り入れると得られるデザイン効果

玄関ポーチイメージ

植栽は外構のデザインにさまざまな効果を与えられます。

おしゃれな庭づくりには、この植栽が持つ効果を理解することが重要です。

庭の設計や外構の配置を考える際は、以下の効果を意識しながら検討しましょう。

 

人工物にはない柔らかさと華やかさ

植栽には鉄材や樹脂などでできた人工の建造物では表現できない、自然な柔らかさや華やかさがあります。

この柔らかさと華やかさは、さまざまなテイストと調和します。

たとえばシンプルモダンなデザインは、直線的でスタイリッシュなテイストです。

シャープでおしゃれな印象を与えられますが、人工的な外構だけだとどこか冷たい印象を与えてしまいます。

しかし、ここに植栽を加えることで、冷たい印象を和らげ高級感ある印象に変えられます。

空間のバランスを取りつつ印象を調節するのは、人工物だけでは難しいでしょう。

洗練された空間づくりにおいて、植栽は欠かせない存在といえます。

 

外構の完成度を高められる

植栽の緑は外構の主役からアクセントまで、さまざまな役割を果たします。

配置するだけで外構の完成度を向上できるのも、植栽の効果です。

庭づくりを依頼されるお客様のなかには、植栽の有無で迷われる方もいます。

しかし実際に植栽を抜いた庭を見ると「寂しく見える」と感じる方が多いようです。

一目で柔らかさや洗練された印象を作り出せるのも、植栽が持つ効果といえます。

 


人気の植栽とそれぞれの特徴

玄関ポーチイメージ

住宅の外観に流行があるように、外構にも流行り廃りがあります。

植栽もまた、例外ではありません。次は最近人気を集めている植栽とその特徴を解説します。

 

アオダモ

落葉樹の一種で、近年最も人気の植栽です。一宮店の外構

ザ・ガーデンで庭づくりをされた方の中には、ご指名で要望する方もたくさんいます。

葉の透け感や独特な枝ぶりがかっこよく、シンプルモダンなテイストによく合います。

秋冬には葉が落ちてしまいますが、季節の移ろいを感じさせるという点が人気を集めている理由のひとつです。

ただ、掃除が必要なため取り入れる際はその点も加味して検討する必要があります。

 

ソヨゴ

成長がゆっくりで手入れしやすいソヨゴは、年中植栽の緑を楽しみたい方や、掃除の手間を減らしたい方に人気です。

赤い実が付くのが特徴で、庭のデザインにアクセントを与えてくれます。

この特徴から、シンプルモダンや和モダンの庭のテイストによく合うのも特徴です。

 

オリーブ・ベリー系

花や実をつける植栽を庭に取り入れたい方に人気なのが、オリーブやベリー系の植栽です。

ベリー系はさまざまな種類が採用されています。

 

  • ブルーベリー
  • ジューンベリー

 

季節ごとの花を楽しめるほか、実を食べられるタイプは収穫して料理などに使って楽しむことも可能です。

ただ、実を目当てに鳥が来る可能性が高いことや、実が落ちて庭が汚れる可能性がある点には注意した方がいいでしょう

 

ハイノキ

繊細な枝と印象が魅力的な常緑樹です。春には白い小さな花が咲き、庭に楚々とした雰囲気を与えてくれます。

和風な雰囲気を作り出してくれるため、雑木風や和モダンな庭でよく採用されています。

一方、日差しなどの影響でダメージを受けやすいため、育てようとすると少々難しい植栽です。

取り入れる場合は、こまめなお手入れができるかも含めて考えた方がいいでしょう。

 

 


植栽を主役にした庭に合う外構

外構とご家族の写真

庭づくりはひとつの外構だけで成立するものではありません。複数の外構を組み合わせて空間を構成します。

植栽を配置する際は、それに合わせたほかの外構の組み合わせも意識しておきましょう。

 

庭の植栽を楽しみたいならデッキやテラスの設置がおすすめ

ウッドデッキやタイルテラスは室内の延長線のような形で活用できる外構です。

庭に設置することで、植栽の様子を観賞しながら過ごせるようになります。

デッキやテラスのそばに落葉広葉樹を配置すれば、夏は涼しい木陰として活用することも可能です。

落葉広葉樹なら日差しがほしい冬には葉が落ちてしまうため、室内の明るさや温かさも適度に維持できます。

 

植栽に割栗石を合わせるのがトレンド

植栽のデザイン性を高めたい場合は、その足元に割栗石を置くといいでしょう。

割栗石は大きめのゴツゴツした石で、植栽と同じく天然素材として扱われています。

植栽を土や砂利にただ植えるだけよりも、割栗石を近くに置いた方が立体的で自然な雰囲気を演出できます。

住宅だけでなくマンション外構などでも積極的に取り入れられており、最近のトレンドともいえる組み合わせです。

 


植栽が活きる庭づくりのポイント

リゾートホテルのような新築外構

植栽はただ配置すればいいものではありません。

単体で配置する場合もほかの外構と組み合わせて配置する場合も、おさえておくべきポイントがあります。

配置を検討する際は、以下のポイントを意識しながら考えましょう。

 

目線と目的の明確化

庭づくりにおいて重要なのが、目線です。

室内から庭を見て楽しみたい場合と、外から見て楽しめる庭では、作り方が大きく変化します。

庭の配置について考える前に、庭を「誰が」「どこから」見たいかを明確化しましょう。

たとえば、家のなかから庭を楽しみたいのに敷地側に植栽を植えてしまうと、距離が遠くて木が小さく見えてしまいます。

この場合、家の近くやウッドデッキのそばに植栽を植えるのが正解です。

 

庭木の配置は「トライアングル配置」と「高低差」が重要

植栽、特に樹木を植えるときは、樹木を結んだ線が三角形になるよう配置しましょう。

このように植えることで、一直線に樹木を植えたときよりも立体感や自然な印象を生み出せます。

また、植栽を選択・配置する際は高低差も重要です。

たとえば、あえて門柱などの外構よりも高い植栽を選ぶことで、庭に立体感を生み出せます。

植栽同士の高さをバラバラにするのもいいでしょう。

高低差を生み出して庭に変化を付けることで、庭がのっぺりとした印象になるのを防ぐことができます。

配置を検討する際は、適度な変化を意識するのがポイントです。

 

季節感を意識して庭を造る

居心地のいい庭を演出したい場合におさえておきたいのが、季節感です。

 

  • 春:新緑や春の花の淡い色
  • 夏:成長した葉の濃い緑や夏の花の鮮やかな色
  • 秋:紅葉と常緑樹のコントラスト
  • 冬:ほかの季節には見えない枝ぶりや常緑樹の緑

 

このように季節感を意識して植栽を配置すると、季節の移ろいを楽しめます。

大きな木や低木の植え替えは難しいですが、小さい花なら毎年植え替えて新しい雰囲気を取り込むことも可能です。

飽きない庭・居心地のいい庭を作りたいなら、季節感も意識して植栽を選択・配置しましょう。

 

生垣でおしゃれな目隠し

植栽は目隠しフェンスの代わりとしても活用できます。

給湯器などの住宅設備を隠す際に、生垣などに活用されているタイプの植栽を植えれば、

生活感を隠しつつおしゃれな庭を演出できます。

境界などを目隠しフェンスや塀で覆いつつ、所々植栽を採用してアクセントにすることも可能です。

植栽はフェンスや塀よりも安く設置できる場合もあるため、うまく活用すれば施工費節約にも役立ちます。

 

ライトアップもこだわれば夜間の庭も楽しめる

庭は日光の当たる時間帯だけでなく、夜間のデザインも重要です。

植栽にこだわる場合は、夜間のライトアップにも注目しましょう。

たとえば、シンボルツリーをスポットライトで照らせば、日中とは異なる植栽の姿を楽しめます。

ライトアップされた樹木の影を壁に映すのも面白い演出です。

なお、このテクニックを利用する場合は、影が映りやすいように門柱や外壁等に寄せて植えるといいでしょう。

 


植栽にありがちな問題と対処法

四季の彩りを感じ、心が満たされる庭

植栽は生き物のため、定期的な手入れが必要です。

そのため、外構業者にもよく植栽のお手入れに関する相談が来ます。

次はその中から特によく相談される内容と、その対処法について解説します。

 

植栽が軒にぶつかる・上手く成長しない

植栽の成長スピードが速いと、枝が伸びて敷地外に入り込んでしまうことがあります。

また、落ち葉が入り込んで近隣トラブルにつながるというのも、よくある事例です。

このほか、枝が軒などに引っかかったというケースもあります。

生き物である以上、枝の成長を止めることはできません。ある程度のお世話は避けられないと考えた方がいいでしょう。

対策としては、成長スピードの遅いものや、葉が落ちにくい常緑樹を選ぶなどの方法が有効です。

逆に、思ったように植栽が成長しなかった、というケースもあります。

よくあるのが、カーポートなどの日よけ効果のある外構のそばに植栽を植えてしまい、日光不足になるケースです。

この場合、配置の時点から注意すれば避けられます。外構の配置を検討する際は、全体のバランスを意識しましょう。

 

虫や鳥が寄り付かないものを選びたい

枝や落ち葉と同じくらい多くの人を悩ませているのが、虫や鳥の被害です。

これもまた、生き物である以上完全に避けることはできません。

虫の場合、虫害に強いタイプや虫よけ効果のある植栽を選ぶ方法があります。それでもこまめな防虫対策は必要です。

鳥の場合、植栽の花や実を目当てにやってきます。

どうしても鳥の害を避けたいなら、花や実をつけるタイプは避けた方がいいでしょう。

 

きちんと手入れできるか不安

植栽をきれいな状態で保つには、適度なメンテナンスが必要です。

庭づくりを検討している方のなかには「きちんとお世話できるか不安です」というお悩みを伝えてくれる方もいます。

まず知っておいていただきたいのは、外構工事で植える木の本数は多くても3〜4本程度がほとんどだということです。

造園業者を呼ぶような大規模な植栽とは異なるため、維持に大きなコストや手間がかかることは基本的にありません。

お手入れの中でも特に重要なのが水やりです。

夏場は日中に水を与えると土の中で水が高温になり、植物を傷めてしまうことがあります。

気温の涼しい朝か夕方に行うのが基本で、真夏は1日2回が理想的です。

冬場はそれほど神経質にならなくても問題ありません。

なお、自動スプリンクラーを設置すれば水やりの手間をほぼなくすことも可能です。

予算に余裕がある場合は検討してみましょう。

また、まったく手入れせずにきれいな状態を保つことは難しいですが、

成長スピードが遅く丈夫なタイプを選べば、共働きの方でも無理なく育てられます。

まずは1本だけ育ててみて、慣れてきたら少しずつ増やしていくのもひとつの方法です。

実際に新芽が出たり成長を見守るうちに楽しさを感じて、後から追加を依頼されるお客様も多くいらっしゃいます。

 


まとめ

植栽は、外構の見た目を美しくするだけでなく、暮らしそのものを豊かにしてくれる存在です。

「新芽が出て可愛いね」「葉っぱが落ちてきたね」など、季節の変化を感じながら家族で言葉を交わすきっかけにもなります。

手入れへの不安から植栽を諦めてしまう方もいますが、まずは無理のない1本から始めるだけで、庭の印象は大きく変わります。

少しでもお世話ができそうと感じるなら、ぜひ取り入れることを検討してみてください。

 

ザ・ガーデンでは、外構工事と一緒に植栽に関するご相談も受け付けています。

植栽を含めた全体のバランスや使い勝手・管理のしやすさまで、トータルコーディネートした庭づくりを提案します。

豊かな生活に役立つ庭づくりにご興味を持たれた方は、お気軽にご相談ください。

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