カーポートに設置できるオプションのひとつに、サイドパネルがあります。
サイドパネルはカーポートの機能を強化するだけでなく、デザイン性や機能を追加する役割もあります。
駐車場を設置する際、追加しようとしている方もいるのではないでしょうか。
一方で、必要かどうか悩んでいる方もいるかと思います。
そこで、本記事はサイドパネルの役割や効果・そこから得られるメリットなどをまとめました。
これから駐車場を設置しようとしている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
カーポートのサイドパネルとは
カーポートに設置する場合のサイドパネルとは、本体の柱横部分に取り付けるオプションパーツのことです。
別名目隠しパネルとも呼ばれます。サイドパネルをつけることで、車を悪天候などから守る効果を強化できます。
また、設置位置によっては目隠しとしての役割も果たすパーツです。
このことから、カーポートの効果を強化したい場合や、プライバシー保護のために設置されるパーツといえます。
サイドパネルの種類
一口にサイドパネルといっても、その種類はさまざまです。
設置の際はその目的にあったものや、気候・コストパフォーマンスなどを加味しながら選ぶ必要があります。
主な種類を解説するので、まずはこちらをチェックしてから選びましょう。
平板
名前の通り平らな板でできています。カーポートの屋根材と同じくポリカーボネート製でできているタイプです。カーポートのオプションとしてよく選ばれており、シンプルなデザインをしています。
落ち着きある、見栄えのいいデザインにできるのが特徴で、現在ではサイドパネルのなかでは主流になりつつあるタイプです。
デザインパネル
サイドパネルにはデザイン性に優れたものがあります。これらはデザインパネルと呼ばれ、エクステリアにこだわりがある方を中心に選ばれています。
- スクリーン用格子:細かい格子状になったパネルでシャープな印象を与える外観が特徴
- トレリスタイプ:格子に植木鉢を設置できるようになっており植栽などでデコレーションできる
このほかにも、メーカーや外構業者によって設置できるものは異なります。外観に統一感を出したい場合や、特別な機能が欲しい場合はデザインパネルの利用を視野に入れてもいいでしょう。
防雪ネット
寒冷地で採用されているタイプで、網目の細かいネットをカーポートのサイドに設置することで雪が中に吹き込むのを防ぐ効果があります。
通常のパネルよりも安価で夏の間は取り外しできます。安価に雪害対策をしたい場合や、予算を少しでも抑えたい場合に採用されているサイドパネルです。雪が多い土地でカーポートを設置するなら、防雪ネットも設置してもらうことをおすすめします。
カーポートにサイドパネルを設置するメリット
カーポートにサイドパネルを設置することで、さまざまなメリットを得ることができます。設置の際は、以下のメリットからどんな効果がほしいかを含めて検討しましょう。
天候による影響から車などを守る
カーポートにサイドパネルを設置することで、上からだけでなく横からの雨雪や強風を防ぐことができます。
中に置いてある車などを守るだけでなく、天候の影響を気にせず乗り降りできるのもメリットといえるでしょう。
また、サイドパネルの設置位置を調節すれば、この機能を強化できます。
- 弱い雨雪を防ぐ程度で十分な場合:屋根から50~80cm程度の高さ
- 足元までしっかり天候の影響を防ぎたい場合:2m程度の高さ
サイドパネルを天候の影響から車などを守る目的で設置する際は、その位置にもこだわりましょう。
目隠しになる
サイドパネルを設置すれば、車の乗り降りの際に周りの目に触れるのを防げます。
家同士の間隔が近い場合や、フェンスを設置できる場所が限られている場合にうれしいメリットです。
このメリットを強化したい場合は、人の目線が隠れる高さに設置しましょう。
遮蔽物となるほかの外構とも調節しつつ、効果を発揮できる位置を探してください。
紫外線や熱の影響を抑えられる
紫外線は車の塗装などにも影響を与えます。サイドパネルを設置すれば、設置しない場合に比べて紫外線を遮断する効果を高めることができます。これもサイドパネルを設置する際のメリットといえるでしょう。
また、サイドパネルが遮るのは紫外線だけではありません。
熱を遮断する効果も期待できます。真夏でも車内の温度が高くなるのを防ぐことで、熱中症対策にも繋がります。
サイドパネルを紫外線や熱を遮る目的で設置する場合は、目的の効果を果たせる材質のものを選びましょう。
- 紫外線の影響から車などを守りたい:ポリカーボネート製
- 熱の影響から車などを守りたい:熱線遮断タイプ
サイドパネル設置にかかる費用
サイドパネルを設置する際は、カーポート同様費用がかかります。
ほかに外構を設置する場合、工事費用なども加味しながら、サイドパネルの設置と費用を検討しなくてはなりません。
次は、サイドパネルの設置にかかる費用の目安を解説します。予算の配分を考える際にお役立てください。
カーポートとセットで設置する場合
カーポートとサイドパネルをセットで設置する場合、以下の費用がかかります。
- カーポート1台分の設置費用:20~40万円程度
- サイドパネルの設置費用:10~20万円程度
費用はメーカーや設置を業者に依頼した場合は施工費がかかるため、金額はあくまでも目安です。
設置は外構業者への相談・依頼がおすすめ
設置技術やリスクを考えると業者に依頼するのがおすすめです。
不要なコストを削りつつ予算内で設置したい場合は、外構業者に相談・依頼しましょう。
ザ・ガーデンではカーポートのサイドパネル設置に関するご相談や施工を承っております。
新築の外構にカーポートを設置したい場合はもちろん、すでに設置されているカーポートへの後付けも可能です。
気になることがあれば、お気軽にご相談ください。
カーポートにサイドパネルを設置する際の注意点
サイドパネルはただ設置すればいい物ではありません。設置の際は以下の注意点を意識しながら検討する必要があります。
設置前にサポート柱の有無を確認する
サイドパネルを設置すると、通常よりも風の抵抗を受けやすくなります。
普通の勢いの風なら問題ありませんが、春一番や台風のときには注意が必要です。
サイドパネルを設置する位置や気候によっては、カーポートを支えるサポート用の柱を設置しなくてはなりません。
設置の際は、普段はもちろん強風の影響を受けやすい時期でも問題なく使えるか確認した上で施工を依頼しましょう。
ちなみに、サポート柱は着脱式もあるため、不要なときにはしまうことができます。
また、費用や設置する敷地に余裕があるなら、両側に柱があるタイプのカーポートを選ぶのもいい方法です。
日当たりに影響しない位置を選ぶ
カーポートとサイドパネルは、外構のなかでも大きいサイズのため周辺環境の日照条件に大きな影響を与えます。
設置位置が悪いと、自宅や周辺の住宅の日光を遮ってしまう恐れがあります。
設置前には以下のポイントを確認しておきましょう。
- 室内に差す日光を確保する際、邪魔にならない位置にあるか
- 庭の植栽や家庭菜園に影響を与えないか
- 隣地の窓や庭への日当たりを遮らないか
本来窓や庭へ入るはずだった日光を遮ってしまうと、室温の低下や日光不足による体調不良などの不調を起こす恐れがあります。
これは自分だけでなく自宅周辺の住宅やその敷地も同様です。
何も考えずにカーポートを立ててしまい、ご近所トラブルに発展するケースもゼロではありません。
カーポートにサイドパネルを設置する際は、自宅やその敷地・周辺の日当たりに影響がないかを必ず確認しましょう。
防犯上の死角にならないような配置にする
サイドパネルはうまく設置すればフェンスなどの代わりに目隠しとして使える反面、防犯上の死角になる可能性があります。
夜間や視界の悪い天候の際、不審者などが隠れられないような状況を作るのも忘れないようにしましょう。
対策としては、以下の方法が効果的です。
- 半透明やすりガラスのようなデザインのパネルを採用する
- 人が隠れられそうな位置にセンサーライトを設置する
- 死角になりやすい場所を中心に防犯カメラを設置する
これらの方法は自宅や外構の配置や周辺環境ごとに相性があります。
設置の際は、自宅や敷地の状況に合った方法を選択してください。
動線や利便性も欠かさずチェックする
カーポートにサイドパネルを設置すると、動線がある程度制限されます。
設置の際は動線への影響を最小限にできるよう、以下のポイントに注意しましょう。
- 車が旋回する際に必要なスペースを確保できているか
- 車のドアの開閉や人が乗り降りできるスペースを確保できているか
- カーポートの柱やサイドパネルが、庭の門からカーポート・自宅までの動線を妨げないか
これらに注意して設置しないと、サイドパネルを設置したためにカーポートの利便性が損なわれてしまう恐れがあります。
車や人が移動する際、邪魔にならない位置に設置しましょう。
どうしてもサイドパネルの位置をずらせない場合は、開閉式のパネルを採用するなどの解決方法が取れます。
困った場合はほしい機能などを伝えつつ、外構業者に相談しましょう。
まとめ
サイドパネルはカーポートの機能を強化・追加する役割があります。
設置すればより安全かつ快適に車などの管理や乗り降りができるようになるでしょう。
カーポートの機能を強化したい場合は、サイドパネルの設置も視野に入れて検討してください。
ザ・ガーデンでは、カーポートやサイドパネルの設置をはじめとした外構工事を承っております。
新築はもちろん、新たな外構設置のご要望にも対応しております。お気軽にご相談ください。